Home > M.N氏の岡目八目 > 無事帰国を願い祈る

無事帰国を願い祈る

政治の黒子役が外交舞台に出るのは、歴史においても珍しい。
飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問は、豊臣秀吉の軍師黒田官兵衛が
衆目の中で動き回っているみたいだ。

当初、だんまりの安倍晋三首相も「全ての拉致被害者の家族が
お子さんを抱きしめる日がやってくるまで、私の使命は終わらない」と、
解決への決意を飯島氏を通じて伝えたことを認めたように聞こえる。

空港で、ぴかぴかの議事堂で序列ナンバー2らに歓待されるシーンが
公式メディアで流された。収まらないのが韓国と米国で、「聞いていない」
と頭を越されて不快感を示す。うまく立ち回られた、日米韓を引き離す
策だと、訪朝に賛否の声が聞かれる。2002年の拉致被害者帰国の時、
舞台裏を回した元外務審議官、田中均氏の著書『国家と外交』を
ひもといてみた。

相手はミスターX。週末に第三国で30回会う。「序列はあまり関係ない。
下の人が一番力を持っている場合もある。最高指導者と話ができ、
了解を取り付けられるかどうか」と明かしている。日本にもしたたかさがある。
今回も本交渉は水面下と見るのは、うがちすぎだろうか。飯島氏は
『代議士秘書』で、雑巾掛けも場数を踏めばエキスパートになれる」と
自負されている。表裏一体で扉をこじ開けられれば越したことはないのだが。

 

 

Home > M.N氏の岡目八目 > 無事帰国を願い祈る

Search
Links

ページ上部へ戻る