- 2013年4月12日 20:50
- M.N氏の岡目八目
ジョン・F・ケネディ米I大統領が、テキサス州ダラスで暗殺されたのは
1963年11月22日だった。今年没後50年になる。その折に、
遺児で長女のキャロライン・ケネディさんが、次期駐日大使の
有力候補に取りざたされている。55歳というから、父親を失ってときは
5歳だった。現在は父親の名を冠した図書館の館長をしているそうで、
政治に携わった経験はない。
キャロラインさんといえば、オバマ大統領支持を鮮明にし、
その勝利に貢献した一人としてメディアに登場していた。駐日大使に
擬せられたのは、大統領選の論功行賞と報じられるゆえんだろうか。
それに加えて、名門ケネディ家(ケネディ王朝とも呼ばれる)の出身
ということも。死後半世紀たっても、国内外でのケネディ元大統領の人気は
衰えるどころか、節目の年と相まって一層高まる気配だ。
1961年から5年間、駐日大使を務めたライシャワー氏は、
ケネディ元大統領のたっての要請でハーバード大教授から転身した。
著名な歴史学者でもあり、遺唐使円仁の中国旅行記「入唐求法巡礼行記
(にっとうぐほうじゅんれいぎょうき)の翻訳者として知られている。
伝えられるように、キャロラインさんの就任が実現すれば、初めての
女性駐日大使となる。日米関係により良い効果をもたらす、と日本では
早くも期待する声が出ているが、米軍普天間基地問題をはじめ
難題が待ち受けている。