- 2013年4月 3日 11:25
- M.N氏の岡目八目
今日(4月2日)は、図書館開設記念日なのだそうだ。
明治5年旧暦4月2日、東京湯島に日本初の官立公共図書館
「東京書籍餡」が開設されたことに由来するという。
図書館と聞いて思い出す印象深い言葉がある。
高校時代の世界史の先生が、何かの折に授業から脱線して
話された言葉だ。「公立図書館っていうのは、その地域の文化の
豊かさを示すもんだ」と。記憶をたぐる中で意訳すれば、
このような話だった。何となく分かったような気で聞いていた
覚えがある。
60年近く前の話だ。今のようにネットで知りたいことが
すぐに調べられる時代ではない。何かを調べたい時、真っ先に
向かうのは図書館だ。今振り返って考えると、先生は生涯学習の
拠点として公立図書館の重要性を指摘されたのだろう。
佐賀県武雄市の市立図書館が話題だ。1日から指定管理者制度
を導入、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ
(CCC、東京)に運営委託した。民間の「カード」で本を借りて
ポイントが貯まる仕組みや本を持ち込めるカフェ、CDやDVDの
有料レンタル、書籍の販売もあるという。
同市の人口は5万人、典型的な地方の小都市だ。図書館に
指定管理者制度はなじまないという意見や、Tカード導入で
個人情報保護を危惧する声もあったという。果たして、「文化の
豊かさを示す」存在なのかどうか、自分の眼で確かめてみたい
興味ある図書館だ。
折しも中原図書館が武蔵小杉駅前のビルに、開設された。
図書館内装工事をジェクト株式会社が施工。図書館の概要は、
市川社長のブログで説明されている。近代的な設備を要した
図書館と聞く。早く利用したい。