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経済再生

「三本の矢」と聞いて、サッカーファンならJリーグの
サンフレッチェ広島を思い浮かべるのではないか。
日本語の三とイタリア語で矢を意味するフレッチェをつなげた造語だ。
三本の矢の由来はもちろん毛利元就だ。安芸(現在の広島県西部)
を拠点に、中国地方のほぼ全域を支配下に置いた戦国大名が
3人の子に書いた「三子教訓状」が基になって作られたとされる
有名な逸話が「三矢の教え」といわれる。

1本の矢では簡単に折れてしまうが、3本まとめると容易に折れない。
戦国の世を生き抜くために3人の結束を説く話として知られているが、
安部総理はデフレ脱却に取り組む例えとして「三本の矢」を持ち出したようだ。

政府が閣議決定した緊急経済対策では、金融緩和、財政出動、成長戦略を
「三本の矢」と位置付けて経済再生に取り組むという。近く閣議決定する
補正予算案では民主党政権下では、減少傾向が続いた公共事業が
大きく復活する。

経済対策として景気刺激に即効性のある公共事業に頼らざるを得ない
という点では変わり映えしない。安倍政権の誕生以来、市場は
経済対策への期待感から円安、株高に触れてはいる。
アベノミクスとも呼ばれる「三本の矢」は景気刺激とインフレ促進の
アクセルを踏むものだ。多くの庶民が景気が良くなったと実感できる
ものになるか、注視していきたい。

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