- 2013年1月 5日 18:57
- M.N氏の岡目八目
駅伝は見るものを熱くさせる。近年、人気が高まっている。
正月三が日、全日本実業団対抗駅伝、大学生の箱根駅伝と、
立て続けにテレビで観戦した。駅伝は日本生まれの競技だ。
1917(大正6)年に京都から東京までの約500キロで
行われたのが最初だそうだ。名称は、奈良時代に役人や
公文書を運ぶためにおよそ30キロごとに乗り継ぎの馬などを
配置した駅伝制にちなんだそうだ。
駅伝のコースは起伏の激しい道路。急な下り坂から緩い
下りに差し掛かると、選手は上り坂だという錯覚に陥る。
長時間のレースだから、風雨の影響も受ける。トラック競技とは
異なる難しさがある。
ペース配分が難題だ。抜きつ抜かれつの展開は駅伝の
醍醐味ではあるが、むやみに前を走る選手を追い抜くと
体力を消耗して後半にバテルこともある。
冷静な状況の見極めが求められる駅伝はハプニングが
起きやすい競技なのだ。
懸命にタスキきをつなぐ姿は見る者の胸を打つ。
私も川崎市役所そばの沿道でよく観戦したが、
困難にくじけそうになる自分を奮い立たせた。
かって思うように走れない外国人があっさりと棄権し、
「個人主義の外国人に駅伝は向いていない」と話題に
なった時期もあった。でも、今や海外でエキデン大会が
開かれるまでになった。山あり谷ありの人生にも似た
日本発祥の駅伝の魅力に世界が気付いたらしい。
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