- 2012年10月 6日 17:40
- M.N氏の岡目八目
10月5日は「時刻表の日」だった。1894(明治27)年、
日本最初の本格的な時刻表「汽車汽船旅行案内」が創刊された
日にちなんだ記念日のようだ。たった1駅でも、立派な旅になる。
あるいは実際に乗らなくても、行楽の秋は殊に、鉄道の旅に
心ひかれます。
今のJTBの大判の時刻表は千ページを越す。この時刻表を
「読む」のが趣味の一つです。路線図をにらみ、行きたい場所への
旅程をあれこれ検討し、乗り継ぎを考え到着時間から逆算しながら、
細かな数字を飽かずに追っていく。机上の、想像の旅は
自由自在です。
幼少時の長距離移動はもっぱら鉄路。高校への通学や
大学時の帰省もほとんど鉄道だった。今も列車の旅は大好きです。
その時刻表は様変わりした。インターネットで検索すれば、
出発から到着までの時刻や料金が瞬時に調べられる。
便利なのは確かだが、旅への期待を膨らませながら紙の時刻表を
ぺらぺらとめくる至福のときがなくなったのは少々寂しく感じます。