- 2012年3月 9日 14:01
- M.N氏の岡目八目
国際大会なのに観客席がなかったり、観客席はあっても
観客がほとんどいない試合場からの中継に「なんじゃこりゃ」と
毎度思ったが、そんなことはすぐに忘れさせる「なでしこジャパン」
の戦いぶりだった。
ポルトガルで行われた女子サッカー「アルガルベ杯」で
日本代表は準決勝した。最後はドイツに惜しくも敗れた。
世界勢力地図の中心部になでしこたちがいることを示すには
十分な結果だった。
国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでいうと、ドイツは2位で
日本は3位だ。1位は米国。日本は最高峰のワールドカップ(W杯)を
昨夏に制したのに、、なんか変だなあ、と素人ながら
思わないでもなかった。
W杯をフロックとみる空気が一部にあったのだとしたら、
今回の準優勝で日本に対する評価は確たるものに変わる。
準決勝で米国に勝ち、決勝は2点先行されながら最後の最後まで
くらいついた。
劣勢でも下を向かない戦いぶりと、世界一といわれるパスの
つなぎ方に、磨きがかかった。「自分たちがどのくらいの位置にいるか
確認できた」(大野選手)との分析が頼もしい。体調不良の沢選手を
欠きながらもここまでやれた自身も大きい。
五輪ではもう一段上のサッカーを目指すというからいよいよ頼もしい。
日本に初めて敗れた米国チームからは「日本のサッカーは世界の
手本になる」「私たちももっとうまくならないと」との声が聞かれそうだ。