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雛祭り

女の子の健やかな成長を願って飾られた雛人形の前でひし餅や、
ハマグリのお吸い物などをいただき、お祝いする家庭が多い。
「桃の節句」とも呼ばれ、雛壇最上の白酒の徳利に桃の木が
挿(さ)される。

現在の雛祭りの原型は室町時代にできたといわれるが、
庶民の間にも広がったのは江戸時代。桃の節句は江戸幕府が
季節の節目として定めた式日の一つになった。節句は五つあり、
ほかに1月7日は七草、5月5日は菖蒲(しょうぶ)、7月7日は
七夕、9月9日は菊の節句と呼ばれる。

季節の節目としては中国で生まれた二十四節氣もあるが、
節句には骨休みと特別な草花木を飾ったり物を食べて
お祝いする要素も含まれる。例えば男子の祭りの菖蒲の節句では
鯉幟を(こいのぼり)立て、ちまきや柏餅を食する。
菊の節句は菊花を飾るだけでなく菊酒を飲む習慣があった。

節句は農作業とも密接に絡み、休息して病気、邪気、害虫を除く、
払う行事なども付随する場合が多い。そして、桃と菖蒲の節句には
未来を担う子どもの成長を願い、期待する家族や地域の暖かい
気持ちを感じ取れる。拙宅でもささやかな膳を準備し家内と、
3歳になる孫の成長を願った。

 

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