- 2012年2月20日 18:27
- M.N氏の岡目八目
便利なクレジットカードの普及により、カード払いで済ませる
買い物が多くなってきた。一方で、金銭取引の感覚が薄れ、
底を突きつつある預金口座も忘れがちな自分に気付かされる。
進学や就職を転機とした独立生活に際し、銀行や農協、
郵便貯金などに預金口座を開設し、生活上必要な各種の支払いや
入金用に充ててきた。転居など生活環境の変化に応じ、その都度、
最寄の金融機関に新たな講座を開設してきたことが思い起こされる。
最も古いものでは40年前までさかのぼるが、記憶があいまいで
思い出せない。一般的に10年以上放置された状態で預金者と
連絡が取れない場合、金融機関では「休眠口座」に分類。
全国で年間800億円以上の休眠預金が発生しているともいわれている。
この眠ったお金を、東日本大震災の被害地支援策に生かすべく、
政府が検討していることが、報じられている。一見、余ったお金の
有効活用にも映るが、本をただせば国民個々の財産であり、
"身勝手な使用"への抵抗感から反発が予想されることも確かだ。
当然、預金者の理解と同意が必要に思われるが、転居時などに
移転先を連絡しているわけでもなく預金者の追跡は難しいのが実態とか。
ましてや大半の休眠預金は残高が小額のケースが多く、
意識的に放置してきた面も否めない状況にある。
法律上、銀行預金は5年、信用金庫などは10年間利用がない場合、
預金者の権利が失われるが、預金者の求めがあれば払い戻しに
応じているという。この際、眠ったままの預金通帳がないか
再点検してみたいものだ。