- 2011年10月 1日 15:30
- M.N氏の岡目八目
国技の大相撲界に新たな時代が到来する予感がする。
共に横綱白鵬を破った琴奨菊、稀勢の里の奮闘に
沸いた秋場所を見てそう思った。
近年の大相撲は外国人力士の活躍ばかりが目立っていた。
秋場所は横綱、大関からついに日本人力士の名が消えた。
2006年初場所の栃東以降、日本人力士の優勝はない。
幕内力士42人のうち外国人が38%を占めるまでになった。
外国人がいてこその醍醐味もあり、否定はしないが、
日本人力士が負けず劣らず勇躍する土俵でないと興味は半減する。
ところが、今場所は趣が違った。20回目の優勝を果たし、
大横綱の風格が漂う白鵬も63連勝した時のような圧倒的な
強さはなかった。関脇以下に初めて連敗したのもその証左だ。
日本人として4年ぶりとなる待望の大関琴奨菊が誕生した。
そして来場所は稀勢の里が大関とりに挑む。後には生きのいい
若手力士も控えている。
賭博や八百長など不祥事続きの影響で人気に陰りが
みられた大相撲だが、復活の兆しが感じられた。
そして第3代若乃花以来の日本人横綱誕生も
そんなに遠くない気がしてきた。
(M.N)