- 2011年4月 1日 14:49
選抜高校野球大会の開会式。立派な選手宣誓だった。
これで、どれだけの被災者がが勇気づけられ、
元気をもらった国民がいただろうか。
選手の多くは1995年の阪神大震災の年に生まれたという。
新しい命を育てた16年の歳月の重みを思った。同時に、
この未曾有の試練から立ちあがる命を育てていく、
あすからの日本に確信を持った。
甲子園の宣誓は、被災地で卒業式を迎えた生徒の答辞とも
重なった。つらさをこらえて復興の力にになると誓った。
「この試練に生きた子らが強くならないわけがない。
大事に育てます」と言った母親の言葉もうれしかった。
「ふるさと」を合唱した卒業式もあった。残酷な自然に対し、
あの山、かの川、の懐かしさをたたえ、父母への感謝を歌った。
震災報道は一人一人に「私たちが今できることは何か」
を問いかけ、「子どもは国の宝」と胸に刻む時間を増やした。
苦しみや悲しみを乗り越える若くてひたむきな言葉を聞くたびに、
未来を信じ、歳月の可能性に心が開けていく思いがする。
ふるさとに新しい命が育っていくことを祈り確信したい。
(M.N)