- 2011年2月 3日 08:07
- M.N氏の岡目八目
きょうは節分。今晩はあちこちの家から「福は内、鬼は外」
の声が聞かれることだろう。節分にはいり豆をまき、
自分の年だけ食べると、一年間病気にならないといわれる。
一般的な豆まきのの口上は「福は内、鬼は外」だが、
そうとは言わない所も数多くある。たとえば、
鬼が投げた石でできた町と言われている群馬県鬼石町では
鬼は守り神。このため、「福は内、鬼は内」と言うそうで、
全国の家々から追い出された鬼のために、
「鬼さん、いらっしゃい」とばかり、イベントを行うというから面白い。
このほか、「恐れ入谷の鬼子母神」でおなじみ東京都台東区の
鬼子母神では、「福は内、悪魔外」で「鬼は外」とは言わないそうだ。
家庭によっては豆ではなく、落花生やチョコレート、キャンデーを
まくところもあると聞く。
風習は時代とともに変わってきたが、ここ数年で、
全国に広がったのが「丸かぶり」だ。節分にその年の神様が
やってくる方向「恵方(えほう)」を向きながら、
巻きずしを切らずに丸のまま食べる変わった風習のこと。
そうすると、一年の願いがかなうという。
発祥地は関西。だからか、巻きずしは「太巻き」。
節分の夜に家族そろって恵方を向き、願い事を念じながら
無言で巻きずしにかぶりつくものらしい。
巻きずしは、商売繁盛や家内安全などの「福を巻き込む」から、
切らないのは「縁を切らぬ」ためだそうだ。
ちなみに、今年の恵方は南南東の方角という。
(M.N)