- 2010年12月28日 13:14
- M.N氏の岡目八目
来年の干支「兎」に関して、友人との会話から
「兎の語の付く慣用句や格言などに、プラスイメージ
のものが少ない」。あらためて調べてみた。
イソップ物語の「ウサギとカメ」は、ウサギの慢心と油断がカメの
地道な努力に負ける話だし、「兎小屋」の比ゆはご存知の通りだ。
また「兎の糞」は、ウサギの糞がコロコロしてつながっていない
ことから「物事が分断してはかどらない」たとえだ。
出雲神話の「因幡の白兎」に由来する「兎兵法」は
生兵法と同じ意味だ。
とはいえ、いいものがないわけではない。「兎の登り坂」は、
ウサギは後ろ足が長く坂道を登るのが巧みなことから
「持ち前の力を発揮し、順調に物事が進む」ことを指します。
また日本人の心の歌「故郷」の歌い出しは「兎追いし・・・」だ。
そして何より「ぴょんぴょん」跳びはねる姿は、飛躍をイメージさせる。
経済的にも精神的にも少々元気のない日本だが、なあに心配ご無用。
時代が少し変われば、また国民的な熱気がふつふつと
たぎってくるはずだ。いや、兎年の来年は、
きっと飛躍の年になると信じています。
本年の『岡目八目』ご愛読有難うございました。
ジェクト社長、各位のご協力とお力添えに感謝します。
来年は、角度を広げながら日々の流れをお伝えしたいと思っています。
皆様方が、ご健勝で良いお年をお迎え下さいますことを祈願します。
(M.N)