- 2010年12月15日 15:54
- M.N氏の岡目八目
夕方の散歩帰りの道が最近、楽しみになった。
家々に飾り付けられたイルミネーションに出会えるからだ。
赤、オレンジ、青、白。自宅までの十数分間、
師走の宵に咲いた色とりどりの光が語りかけてくれる。
冷え込んだ体と心が温まる。
お気に入りの飾り付けを見るために、
わざわざ遠回りしても苦にならない。
よく観察すると、はしごを上るサンタやそりを引くトナカイなど
飾りにも多様な趣向があるようだ。遊園地みたいに
満艦飾のお宅は子らがあれもこれも飾ってと、せがんだのだろう。
対照的に、少量の明かりを玄関先の植木などにつるした演出にも、
さりげない風情を感じる。
家庭のイルミネーションがこれほど広まったのは、
省電力効果や耐久性に優れた発光ダイオード(LED)照明が
普及したからだろう。量販店やオンラインショップでも、
手ごろな価格で入手できるようになったことが大きい。
イルミネーションといえば、阪神大震災で
犠牲になった人びとの鎮魂と被災地復興を願う
「神戸ルミナリエ」を忘れることができない。
これをきっかけに各地で多くのイベントが生まれ、
すっかり冬の風物詩になった。
光は、人に勇気と希望を与えてくれる。
(M.N)
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