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「知識」と「意識」の調整

地域づくりは一人ではできない。
発想力、折衝力、調整力、行動力、継続力等
あらゆる力、多くの知恵が必要である。
難しそうに感じるが、意外にそうでもない。
見据えるものをしっかり語り、いかに一人ひとりの心に響かせ、
互いに尊重していくかである。

事業計画を進めていく時、会議を開き計画・工程説明を行い、
情報を統一化しつつ執行事務局案に基づき
賛同を得ていくやり方をよくとる。この方法は
毎年決まっている行事とか施策を確実に実施していくには
適切なスタイルである。しかし、資料と枠組みの確認に
時間をとることで事業が順調に進んでいると錯覚を起こし、
参加者の思いが入らぬまま進んでしまうことがある。
いわゆる"お題目的な参加型”である。加えて、
さまざまな団体の長が集う形をとった場合、あたかも
地域全体で行っているようなさらなる錯覚をおこしてしまう。

計画には「問題解決型」と「夢実現型」と2つある。
取り組む事業がどちらの進め方がふさわしいのか、
どちらに軸足をおくか、ぶれないことである。

地域づくりは期間だけでは推し量れない永遠のものである。
思いの違う窮屈なものは続かない。初めから
賛同者をたくさん得ることは難しい。まずは方向性。
一人ふたりと思いを語れる仲間を増やしていくことがある。

そして、「すぐできること」から始めていく。
コンセンサスをとるには全く事業と関係ないことをしてみることは
大切である。事業計画書や工程はあとからでもいい。
あるいは事務局だけの指針でいい。ある程度意識の
共有ができてくれば、「工夫してみる」ことをしていき、
徐々に「仕組みをつくる」ことへ入れば地域にふさわしい
事業が実現する。

参加型は「知識」と「意識」の調整である。
団地内の管理調整などが大変な時期である。

(M.N)

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