- 2010年11月15日 18:27
- M.N氏の岡目八目
坂本龍馬の妻お龍がとわの眠りにつく
横須賀市大津の信楽寺(しんぎょうじ)を訪ねた。
駅から寺までの道筋に「おりょうさんの街」と書かれた
のぼりがはためいていた。山門をくぐり、墓地に入ると、
山すそにお龍さんの墓がある。
花などが供えられ、お参りをする人の多さを物語る。
大河ドラマ「龍馬伝」の影響もあるようだ。
本堂には龍馬とお龍の等身大の木彫坐像が置かれている。
4年前、「よこすか龍馬会」がお龍の没後100年を記念して
作ったものだ。2人の結婚生活はわずか2年足らずで終わったが、
並んだ姿は長い間連れ添ってきたかのように映る。
参拝者が備え付けのノートに書き留めた一言が小冊子になった。
「いつも心の支えになってくれてありがとう」
「龍馬さん、今度はお龍さんを離さないでくださいネ」
「龍馬さんのような、すばらしい人を支えられる女性になれるよう
見守りください」。
龍馬やお龍への熱い思いの詰まった一言集を、
お龍の再婚相手で、横須賀で30年余りをともにした
西村松兵衛さんはどういう気持ちで眺めているのだろう。
坐像の脇に安置された松兵衛さんの位牌を見ていると、
そんな思いについとらわれた。
大河ドラマはいよいよクライマックスが近づいてきた。
京・近江屋での龍馬暗殺をどんなふうに描いているのか知らないが、
今日15日は龍馬の命日だ。
(M.N)