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クールビズからウォームビズ

4ヶ月ぶりだった。今月10日、
久しぶりに手に取り、身に着けてみた。
ちょっと首元が苦しいけれど、逆に身が引き締まる思いがする。
新入社員のような新鮮な気持ちもしてくるから不思議だった。
ネクタイである。

「クールビズ」のおかげで、ごぶさたしていた。
夏の軽装は今年が初めてではなかったが、
記録的な猛暑だっただけに、
今夏ほどネクタイなしのありがたみを感じた年はない。
冷房を使う時間は抑えることができたし、何処のオフィスでも
おそらく仕事の能率も上がっていたのだと思う。

環境省の提供で始まった「クールビズ」は今年で6年目。
室温の高いオフィスでも快適に過ごせる
ファッションとして広まった。自治体や会社でも導入例が増え、
いまや男性の夏場のノーネクタイ、ノー上着は当たり前。
すっかり定着したように思える。
 
だが、単に服装だけでなく、こうした環境を考えた行動を、
家庭を含む生活すべてに広げるのが本旨なのだと思う。
環境省のホームページでは、その一つとして、
窓辺を草花で覆って室温を下げる「緑のカーテン」の例が
紹介されている。川崎市長室の窓辺にもゴーヤでの
緑のカーテンが見えた。

月日は進み、今度は「ウォームビズ」の季節がやってくる。
重ね着などで冬の暖房を抑える狙いだ。
今冬はいつも以上に、家屋の暖気運転を減らしたり、
日中は部屋に日光を取り入れるといった、
身の回りの無駄を廃する心掛けをしたい。
ノーネクタイと同様に心地よい生活が待っているかもしれない。

(M.N)

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