- 2010年7月 2日 07:35
- M.N氏の岡目八目
ブラジルのペレは「サッカーの神様」
アルゼンチンのマラドーナは「神の子」と呼ばれた。
一流サッカー選手は、人間離れした存在であることを強調する
ニックネームで呼ばれることが多い。
だが、選手は人間だ。
その人間が、才能と努力で自分の可能性を切り開き、
神業のようなプレーを連発するようになる。
人間の無限の可能性に気付かせてくれるから、サッカーに、
すべてのスポーツに、感動があふれている。
自分の可能性を信じて勝負に挑むには勇気が要る。
勇気なくしては可能性も開けない。だから、
勇気を奮い起こして戦いに挑む選手たちの姿は皆、凛々しい。
だから栄光を手にした勝者の姿もまぶしいが、
力を尽くして敗れた勇者の姿もまた美しい。
サッカーW杯決勝トーナメント1回戦でパラグアイに破れ、
ピッチで天を仰ぐ日本代表選手たちの姿もまた美しかった。
PK戦の末の惜敗だ。勝利の女神はパラグアイに微笑んだが、
日本代表も決して負けてはいなかった。
対カメルーン、オランダ、デンマーク、パラグアイ戦。
W杯の大舞台での4試合、ひたすら走り続けた選手たちの姿が、
あざやかによみがえる。
力を尽くした末に迎えた敗北の光景の、
なんと誇らしく感動的であったことか。
選手たちに勇気づけられ、今、多くの人々が、
それぞれのピッチを誇らしげに走り始めていることだろう。
日本代表選手ありがとう。4年後、今度は大輪の花をぜひ見たい。
(M.N)