- 2010年5月31日 19:27
- M.N氏の岡目八目
将来、自分に介護が必要になった場合
男性は自宅で配偶者による介護を、女性は老人ホームへの
入居を希望する人が多いようだ。
これは、老人ホームや高齢者住宅を運営する民間企業が
全国の40歳以上の男女1200人を対象に実施した
「介護に関する意識調査」の結果だ。
女性の場合は自宅で介護を受けることになっても
「配偶者」より「外部の介護サービス」を望むと答えた人が
多かったそうだ。
少子高齢化社会の進展に伴い、介護は家族間だけでなく
社会の大きな問題となっている。
介護疲れによる無理心中など痛ましい事件も後を絶たない。
同調査でも家族の介護に不安を感じる人は93%あり
その最大の理由として、男性は「費用面}、女性は
「精神的・体力的な負担」を挙げているそうだ。
また、自分を含めた家族が「介護経験あり」と回答した人のうち
中心になって介護を行ったと答えた男性は、約20%だったのに対し
女性は約48%と、介護が女性中心で行われていることも
浮き彫りになった。
こうしてみると、男性が介護に妻や家族による
「気兼ねのない安心」を求める傾向があるのに対し
女性には家族の「負担」を軽減し、外部の介護サービスの
「質」」や「内容」を追求しようとする合理性があるように思う。
介護保険制度が導入されて今年で10年。
利用しやすい制度なのか、介護に関する国民の意識はどう変わったのか
国、県、市は検証する必要がないだろうか。私も不安になってきた。
(M.N)
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