- 2010年4月 8日 18:55
- M.N氏の岡目八目
自宅の電動式鉛筆削りが故障し
以前使っていた手動式が再登場した。
愛用の鉛筆の削り過ぎがなくなり重宝しているが
ガリガリと回す手の動作にある種の新鮮味を覚えた。
「回す」という動作が次第に減っているのに気付く。
歯磨き剤などのチューブ類はかって
ふたは回すタイプが主流だった。水道の蛇口も回したし
洗濯機やガスこんろのつまみもそうだった。
電話のダイヤル、テレビのチャンネル、腕時計のねじ・・・。
かって回したりひねった物がすっかり旧式の域である。
「手動式」だった器具・生活用品はこの回す動作に支えられていた。
それが自動化しプッシュ式やタッチ式に替わる。
「回す」「ひねる」から「押す」「触れる」へー。
スイッチの入切や強弱調節の動作について
そのどちらを思い描くかでアナログ派かデジタル派か
分かれるかもしれない。
言葉では「回」の字は健在だ。知恵が回る、気が回る・・・。
「回」も「回復」と使えば吉兆の印。
新年度予算が成立し景気回復の一歩となるか。
信頼回復は支持率回復は。「回」は必ずしも旧式ではない。
政権運営ヨロヨロ気味の現体制には
「回」は「回復」に見えて輝いてみえるかも知れない。
(M.N)