- 2010年4月 2日 15:27
- M.N氏の岡目八目
世界中のゴルフ愛好者の間で、「いつ復帰するのか」と注目していた米男子プロゴルファーのタイガー・ウッズが、ようやくツアーに戻ってくることになった。
相次ぐスキャンダルの発覚により、これまで大会出場を自粛。昨年11月に優勝したオーストラリアンマスターズ以来のツアー参戦となり、米ツアーに限っては昨年9月のツアー選手権までさかのぼる。
この間の男子プロゴルフ界は「王者不在」の中での戦いとなり、ファンにとって少々寂しいツアーが続いた。個人的に、不貞行為をはたらいたことを肯定するつもりはないが、ゴルフファンの一人として「世界ランク1」の1日も早い復帰を待ち望んでいただけに、今後の活躍を期待しているところだ。
賞金をはじめスポンサー契約を合わせて年収が百億円?を超すとも言われているウッズ。フロリダ州オーランド近郊にある自宅近くの路上で起こした交通事故をきっかけに、複数の愛人がいたことが分かった。この不倫騒動により無期限の大会出場休止を宣言。今期は1月の米ツアー開幕から出場を控えてきた。
多くのスポンサーから契約を解消され、マスコミやファンからバッシングを受けるなどかなりの批判が集まり、2月には謝罪会見を開いて胸内を打ち明けた。その中で、複数の女性との不倫を認めて以降、沈黙を守ってきたが今月16日、インターネット上にある自信の公式サイトで復帰を表明した。
その復帰戦の舞台は、4月8日から米ジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで毎年行われているゴルフの祭典マスターズ。まさに「名手」だけにしか出場権が与えられない伝統ある大会。世界の男子プロゴルフ競技の中で、4大メジャー( ほかに全米オープン、全英オープン、全米プロ選手権)のひとつに数えられているが、その中で最も注目度が高い。
ウッズは、公式サイトで「マスターズは自分が初めて勝ったメジャー。長い時間を経て。今季のスタートを切る準備ができた」との談話を発表している。国内からは、石川遼選手が昨年に続いて出場することになっており、「世界で最も美しいコース」でありながら、「世界で最も難しいコース」で、今年も世界の名手たちによる最高のプレーが楽しめそうだ。
(M.N)