- 2010年1月28日 09:09
- M.N氏の岡目八目
皇居の南側にある日比谷公園は
1903(明治36)年に開園した日本初の洋風近代式公園。
噴水や木立の中を巡る小道、音楽堂・・・。
いろいろなイベントも開かれている。
100年を超える年月を重ねた公園は、歴史の舞台ともなってきた。
1905(明治38)年には日露戦争後の
ポーツマス条約に反対する集会が開かれ
暴動へとつながった日比谷焼き打ち事件が起きた。
公園南東にある日比谷公会堂。
ここでは日米安全保障条約の改定に反対する
安保闘争があった1960(昭和35)年10月
社会党の浅沼稲次郎委員長が立会演説会中
右翼少年に刺殺された。
都心の憩いの場として親しまれながら
重い歴史を見てきた日比谷公園だ。
日比谷公園には約一年前、「年越し派遣村」ができた。
格差社会を浮き彫りにした村は
日本社会が抱える問題の象徴ともなり
昨年の政権交代への流れにもつながった。
通常国会も始まったが、新政権には
”戦う”べき相手を見誤ることのない実のある論議を求めたい。
散歩しながら、数々の歴史を振り返ってみた。
(M.N)