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とんちの日

きょうは「とんちの日」だそうだ。
1月9日。1と9の語呂合わせで
とんちで有名な一九さんにあやかったそうだ。

本などのほか1970年代から80年代にかけて
テレビアニメが放映された。
額に両手を当て「チーン」とかねの音が鳴ると
数々の難問をとんちで見事に解決する一休さんに
喝采(かっさい)を送った人も多かったことと思う。

中でも有名なのはびょうぶの虎退治あたりか。
将軍足利義満が一計を案じ
びょうぶに描かれた虎を捕まえるよう命じる。
一休さんは早速、縄を用意させて身構え
「さあ、早く虎を追い出してください」と応じて逆に将軍をやりこめる。

成長してからの一休さんはまさに自由奔放に生きた。
仏像を枕に昼寝したり、朱ざやの木刀を差して
歩き回るなどの逸話も残る。よく知られている
「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」は
いかにも一休さんならではの言葉。

正月飾りもとれて、世の中もいよいよ本格的に動き出したが
政治の世界では鳩山内閣の財務相が交代するなど
前途多難を思わせる幕開け。株価は幾分持ち直したようだが
景気回復にはほど遠く、デフレや二番底の懸念もささやかれている。

かといって嘆いてばかりはいられない。
一休さんには及びもつかないまでも
できる限りの知恵と工夫で明るく元気に、新しい一年を乗り切ろう。

(M.N)

 

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