- 2009年12月22日 14:10
- M.N氏の岡目八目
先日、NHKテレビで、アンパンマンの生みの親
漫画家のやなせたかしさんが、女性アナウンサーと
対談しているのを見た。
90歳だというが、とてもそんな年には見えない。
90歳になった今でも、絶えず新しいものに挑戦しているという。
いつも好奇心を失わず、機械でも新しいものが好きなのだそうだ。
脳科学者の茂木健一郎さんは、新しいことへの挑戦は
脳にある「前頭前野」を活性化させるといっている。
また、脳の老化防止として、面倒がらないで細かいことをする。
よく体を動かす。といったことも重要な条件として挙げている。
「年を重ねるだけで人は老いない。夢を失ったときから老いが始まる」
というアメリカのサムエル・ウルマンの詩は
老いを語るときによく引きあいに出される。
年を重ねても、好奇心いっぱいで未知への挑戦を忘れず
こまめに体を動かして、心・身ともに「青春を」を心掛けたいものである。
筆を若干、若者にかたむけたい。
明治という新しい時代を切り開いていく若者たちを描いた
司馬遼太郎作品の同じNHKドラマ「「坂の上の雲」はつい見入ってしまう。
不況下のデフレ、ボーナスカットと今ひとつ意気の上がらない歳末だけに
信念を持って難局に立ち向かう若者たちがまぶしく映る人もいるだろう。
若者が時代の先頭に立ったのは明治の時代に限らない。
戦後の廃虚からものづくり大国へ、高度成長を支えたのは若者たちだった。
冒険心や向上心が海外に目を向けさせた。
そして今、下を向きがちな時代だからこそ
将来を信じて海外を目指す若い人が一人でも多く現れてほしいと願いたい。
(M.N)