- 2009年12月18日 14:58
- M.N氏の岡目八目
「銀行の銀行」などと呼ばれる日本銀行。
先日、市川ジェクト株式会社社長が見学されたようですので、
当銀行の業務について、追記させていただきます。
一般とは異なる中央銀行ですが、株式は公開され
形の上では株式会社と変わりません。
筆頭株主は財務相になっているものの、むろん政府です。
さまざまな業務で利益を上げますが
一般の企業と違うのはその行き先です。
営利が目的でないため、剰余金のほとんどは
国に納めることになっています。
景気悪化で税収が大幅に落ち込んでいる折も折り
その大事な日銀の納付金までが怪しくなってきました。
円高で外貨建て資産が目減りするなどして
2009年度上半期は6年ぶりの赤字だったようです。
このままで年度末まで推移するようなら、多くは期待できません。
そこに降ってわいた中東・ドバイの金融不安で円高が一気に加速し
株価の下落は欧州からアジア、米国へと連鎖したようです。
少しは明るさの見え始めた日本経済でしたが、
デフレの進行もあって、「二番底」に落ち込まないか心配です。
政府と協調しながら、金融政策の面から景気を支えるのは
日銀の重要な役目です。打つ手は限られてるとはいえ
何とか知恵を絞り出してほしいと願うばかりです。
(M.N)