- 2009年12月 8日 15:40
- M.N氏の岡目八目
いまや師走恒例、今年1年間の世相を映し出す
新語・流行語大賞に「政権交代」が選ばれた。
ほかに「事業仕分け」「草食男子」「派遣切り」などが
トップテン入りした。
同賞が創設されたのは1984年だった。
受賞した「オシンドローム」「まるきん/まるび」の記憶は
薄らいでいるが、当時の社会状況がぼんやりながら見えてくる。
2009年はどんな年だったか。
政治の世界では「政権交代」のほか「小沢ガールス」
「故人献金」など期待と不安の交錯だ。
未曾有の経済危機に見舞われ景気浮揚策として
「1000円高速」「エコカー減税」が登場。
子役・加藤清史郎クン演じる「こども店長」が人気を呼んだ。
「990円ジーンズ」も重宝された。
初体験の「新型インフルエンザ」と「パンデミック(爆発的流行)」
「裁判員裁判」に募る不安。野球の「侍ジャパン」や
オバマ米大統領の「核なき世界」はうれしい話題だ。
何より気がかりなのは「派遣切り」「年越し派遣村」
に象徴された雇用問題。そして仕事と住居を同時に失う
「ハウジングプア」など貧困問題がある。
10月の完全失業率は5・1%とわずかに改善された。
しかし最近の新語・流行語大賞には「ネットカフェ難民」「格差社会」
「年収300万円」など痛々しい言葉が並んでいる。
政治がまず何をやるべきか明白であると思うのだが。
(M.N)