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フグ料理

ある旦那がフグをもらったが、毒が心配で食べられない。
捨てるのも惜しいので出入りの男に毒見をさせようと
フグであることを隠し少し持たせてやった。
しばらく様子をみたが問題はないようで
これなら安心とフグを料理して食べた。                           

その後出入りの男が来たときに「実はあれはフグだった」
と明かすと「旦那は食べましたか」と聞く。
「ああ食べたよ。うまかった」と旦那が言ったところ
男は「それなら私も食べましょう」。
落語の「河豚汁」である。

フグに毒があることは、古くから知られていた。
フグの刺身を「てっさ」、鍋を「てっちり」というが
「てっ」は「鉄砲」から来ているそうだ。
フグが別名で鉄砲と呼ばれるためで
なぜかといえば「当たれば命にかかわる」とのことのようだ。

それでもフグ料理を食べたくなるのは、そのおいさゆえにだ。
ぷりぷりとした食感にほんのり感じられる独特のうまみはフグならでは。
ことわざにも「フグ食う無分別フグ食わぬ無分別」
「フグは食いたし命は惜しし」とある。
大相撲九州場所も12日目を迎えたが両横綱が無敗で優勝争い。
一年の千秋楽になるのでほとんどの力士は、フグ料理で乾杯だろう。

(M.N)

 

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