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ネクタイ

進化した首縄と考える人もいれば、敵と戦う剣と見る人もいる。
プレゼントされた物なんか使う気にならないという趣味人もいる。
こだわる人はとことんこだわる。
それがネクタイ。今月2日はネクタイの日だった。

東京の帽子商・小山梅吉さんが
日本で始めて製造した日とされる。
衣替えと重なるのはまったくの偶然だが
クールビズを終えたサラリーマンにとっては
自分の主張を再び世に示すことができる日でもある。

欧米に首元で自己主張をする人が少なくないのは
歴史の長さゆえだろうか。例えば英国の紅茶王リプトンは
独特の結び方をした蝶ネクタイを偏愛した。
その形がアイルランドによくある三つ葉に似ており
その血を引く自分を誇っていたらしい。

スリムな暗色のネクタイしかしなかったのは
米国のケネディ元大統領。エリートくささを嫌ったからだという。
服装評論家・出石尚三氏著書
(「男はなぜネクタイを結ぶのか」新潮社)で知った。
 
日本にもネクタイで自己主張する政治家はいた。
幅広のネクタイを流行させたのは佐藤栄作元首相
水玉が記憶に残るのは海部俊樹元首相だ。
小泉純一郎元首相も「ノーネクタイ」という名のネクタイを世に広めた。

鳩山由紀夫首相の場合、奇抜な花柄ネクタイから
金色の勝負ネクタイまで、守備範囲は随分広い。
宇宙人ぶりを主張していられると言えなくもないが
実際に選んでいるのは幸夫人だと聞く。

(M.N)

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