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2016年五輪の東京招致

ソ連のタッチネットで金メダルが決まった女子バレーボールの「東洋の魔女」。
神永を破った柔道無差別級のヘーシング。
トラックで抜かれ無念の銅メダルになったマラソンの円谷。

 1964年の東京オリンピックのドラマを覚えている人が減った、五輪の感動を若い世代にも知ってほしい。
石原慎太郎東京都知事が以前、2016年五輪の東京招致の狙いをこう語っていた。

 同感だが、当時と今回の最も大きな違いは国民的な盛り上がりを欠くことだろう。
当時、敗戦からの復興を目指して五輪開催は国民の悲願で、政府や経済界、在外邦人も一体となり招致に動いた。

 それと比べ今回の関心は低く、IOC(国際オリンピック委員会)が昨年6月に行なった世論調査では東京の地元都民の開催支持率が候補4都市の中で最低だった。
国民の関心が年金や不況対策などに向いていることや、東京一極集中が進むことに対する危ぐも影響しているのだろうか。

 開催地が決定する10月のIOC総会に向け海外での招致活動に熱心だが、
2008年五輪の招致に失敗した大阪市では根強い市民の反対運動があった。
市民らの支持はIOCの大きな判断基準になっているように思う。

 2度目の東京五輪がどんなスポーツの未来を目指すのか、十分伝わってこない。
もっと国内でビジョンを語り理解を広める努力が必要だと思うのだが。
 ライバル都市では大統領や国王など元首クラスの出席が決まる中、鳩山首相が10月2日にデンマーク・コペンハーゲンで開かれるIOC総会に出席し2016年夏五輪の東京招致を訴えることに決まったようだ。

(M.N)

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