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世界陸上選手権

陸上世界選手権の男子100メートルと200メートルで
自らの記録を塗り替えた。
世界最速の男は、ウサイン・ボルト選手。
9秒58と、19秒19の驚異的な世界新と金メダルを射止めた。

2メートルに近い長身を生かした
ダイナミックな走りで風を切る。
レース前には得意の弓を引くポーズでアピールし
北京五輪では、終盤に横向きで胸をたたきながら走る。
驚き、見とれた。

人類が始めて10秒の壁を破ったのが41年前。
それでも当時は驚異的な記録だったのだろう。
それが今や9秒5の壁に近付いた。
遠くなればなるほど記録は縮めにくいはずだが
ボルト選手は常識の壁も破ろうとしている。

もちろんこのレベルにたどり着けたのは
少年時代からの蓄積があったからだろう。
レースはわずか100メートル。10秒足らずで終わる。
しかしそのために彼は、何十キロ、何百キロも走ってきた。
100メートルは、その最後の部分に過ぎない。

さて長かった衆院選レースも、候補者たちにとっては
最後の100メートルを迎える気分だろう。
早くゴールしたいと思っているのか
練習が足りなかったと後悔しているのか。
いずれにせよ候補者たちにとってはあっという間だろう。

(M.N)

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