- 2009年6月30日 09:16
- M.N氏の岡目八目
先日,NHKラジオを聞いていたら、陸上競技場のトラックを
レンガ色ではなく、青色のトラックにしたところがあるという。
全国高等学校総合体育大会の会場になっている
奈良市鴻池(こうのいけ)陸上競技場が、トラックを青色にした。
赤のレンガ色は興奮を呼び起こすが
青は気持ちを落ち着かせるのだそうだ。
選手は冷静になり、いい結果が出るのではないかと
関係者は話していた。
面白い話だと思った。人の心は微妙だ。
目にした色によって気分が左右されることが多い。
昔聞いた話だが、夫と夫婦げんかをして
絶対許さないと感情が高ぶって家を飛び出した主婦。
近くの川の土手に立って、見るともなく
遠くの山並みの上に広がる青空を眺めているうちに心が和み
夫と和解する気になったという。
落ち着いた山の姿と空の青さが
主婦の気持ちを冷静にしたのである。青は血圧を低下させ
神経を沈静させるそうだが、青空を見ていると、
いやなことがあってもなんだか気持ちが軽くなってくる。
ある調査では日本人の好きな色は
1位が青、2位赤。3位は緑だそうだ。
日常生活の中に、意識して色の持つ力を活用するのもいい。
気分も変わるだろう。人は年齢が高くなると
暖色系から寒色系を好む傾向があるそうだ。
家内にこの話をしたら、あなたは私に意見するときの顔色は
興奮色の赤だといわれた。
多摩川の土手にでも行って心を和ませるか。
(M.N)