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上杉景勝

江戸時代の藩政改革でよく知られているのは
米沢藩の上杉鷹山[ようざん](治憲)だろう。
家老直江兼続が活躍中のNHKの大河ドラマ「天地人」の
上杉景勝が初代藩主である。
関が原の戦いで石田三成の西軍に味方したため
会津120万石から最後には15万石に減った。

石高は激減したのに家臣団の数は
120万石当時のままだったため、藩財政を圧迫、凶作も重なり
武士、領民とも困窮しているさなかに藩主となった。
鷹山は、まず徹底した倹約に努めて出費を減らし
改革派の家臣を重用して産業振興に振興した。

藩の学校で身分の上下を問わず
教育をつけさせるなど学問も奨励。
家臣の反発にもひるまなかった。
鷹山の改革で、藩財政は豊かになり
飢きんにも耐えられるようになっていく。
柔軟な発想もさることながら、
見えてくるのは強力な指導力である。

地方自治体の多くは今、
不況や高齢化などで衰退する一方だ。
自治体の財政破たんもあり得る時代になった。
こういうときこそ、思い切った改革が必要で
鷹山のようなリーダーシップを持った首長さんが出てきて欲しい。

今夜は、「天地人」が放映される。楽しみだ。

(M.N)

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