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丸の内・渋谷を散策する

東京駅丸の内南口から、赤レンガ駅舎を背にして
まっすぐに歩くと丸ビルが見えてくる。
その隣には新丸ビル、さらに大手町の方向には
高層ビルが立ち並ぶ。いずれもオフィスだけでなく
レストランやカフェー、ファッション関係のショップが入居する
複合施設で食事やショッピング目的に訪れても十分に楽しめる。

地名の「丸」とは城郭の内部を意味している。
現在もビルの向こうにはお堀が、その先には
皇居が控え、独特の雰囲気が漂う。

皇居周辺を眺めると、ふと馬が目に入った。
あらためて見直すと騎馬隊と馬車が皇居の内へと行進していた。
平日の昼下がりに一般道を閉鎖して行われる
非日常的なひとコマに驚いた。

調べてみると、諸外国の新任大使が
前任大使の解任状と自己の信任状を天皇に捧呈(ほうてい)する
信任状捧呈式という儀式で、東京駅貴賓室から皇居まで
大使の送迎に馬車が用いられるそうだ。

渋谷は特に若者が多い町だ。
日本を代表する繁華街で、池袋、新宿と並ぶ三大副都心だ。
最近は、IT関連企業が多く集まっている。

忠犬ハチ公の銅像がある渋谷駅前交差点を
道玄坂方面へ横断していると「マルキユウー行く?」
という声が耳に入った。声の方向には若い女性の2人連れが
イヤホンで音楽を聞き、携帯電話
しかも2つの電話を操ってメールを打ち込みながら
大声で話をしながらあるいて行った。
ちなみに「マルキュー」とは、渋谷の代表的なファッションビル
「SHIBUYA 109]の略称である。

最近、このような略語やいわゆるKY語などの新語が
あふれている。言葉は世につれ変化していくものではあるが
使っても良い言葉は時と場合によると思うのだが。
円滑なコミュニケーションの妨げにならないよう十分に気をつけたい。
若者たちからは煙たがれるかも知れないが。

(M.N)


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