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意思の疎通 2

ひょんなことから人間関係に悩む人は少なくない。
親しい間柄でも、つい相手のプライベートな部分に
立ち入ったばかりに傷をつけ険悪になってしまう。
こんな経験を持っている方が意外に多い。

心理学では「ヤマアラシのジレンマ」という概念があるそうだ。
トゲを身に着けたヤマアラシは寒い時
お互いの体を寄せ合って暖を取ろうとすれば傷だらけになる。
すり寄って離れ、離れてまたすり寄る。
これを繰り返すうちに程よい距離を覚えていく。
  
人間も同じで、付かず離れずの関係を築くのが大切。
それは、相手を思いやるとことから学べると。
そんなことを、精神科医だった故斎藤茂太さんが
「心をリセットしたいときに読む本」(ぶんか社文庫)で
説いていられる。

近所付き合いなどでは大いに参考になる。
しかし会社での人間関係となると、己をさらけ出し
時には意見を衝突させながら濃密な関係をつくることが、
企業のパワーの源泉になるのではないかと思う。 

4月から新入社員になる人たちと先日
話をする機会があった。
どんな職場環境を望むのかと聞くと、
「腹を割って話し合える」の声。
まず「自分」を理解してほしいという思いが新鮮に映った。

理想の上司はずばり、「仕事ができて尊敬できる人」。
新入社員を教育しているようで実は
観察されていることを上司は感じることが大切だ。

(M.N)

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