- 2009年4月 9日 18:45
- M.N氏の岡目八目
7日は、孫の入学式だった。
新しい環境で生活が始まるが、友達をいっぱいつくって
楽しい笑顔にあふれた6年間を過ごしてもらいたいと思う。
桜の満開が随分待たされた気がしたが
桜を満喫するため定番の上野公園に行くことにした。
江戸時代、中央園路に植えられた桜は千二百本。
白く、もやったかのような桜の長いトンネルは壮観だった。
が、風景に浸る場所ではなかった。あまりにも人が多すぎた。
昼から酔っている輩(やから)も多く、こちらは人に酔い
早々に退散してしまった。
ならばと、隅田川に鋏まれた月島・佃島周辺に場所を移した。
隅田川両岸に続く桜並木をゆっくりと歩いた。
木蓮や菜の花との競演が目に鮮やかで
立ち止まってため息をついては,また歩いた。
「春のうららの隅田川」で始まる「花」さながらに
引き船がのんびりと行き交う。
人影も多くなく、春を十分に堪能できた。
この界隈(かいわい)は高層のマンション群と
下町の面影が残る町並みが"同居"することで知られる。 欧米を思わせる庭園に立つ群が未来会社なら
戦災を逃れた下町はノスタルジックな昭和の世界だ。
通り一本で未来と過去を行き来できる場所はそうあるまい。
そこで、未来から過去へ。軒先に盆栽が並ぶ路地裏
手こぎポンプ、古い旅館や銭湯・・・。
かってどこにもあり、今はない風景に溶け込んだ
神社のしだれ桜がまた見事だった。
(M.N)
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