- 2009年3月30日 16:10
- M.N氏の岡目八目
井の頭公園に向かう吉祥寺駅南口は「公園口」とも呼ばれる。
飲食店や雑貨屋が並ぶ小路を進み
やきとり屋からモクモクと立ち上がる煙をくぐると
小鳥のさえずりと人々の笑い声が聞こえてくる。
桜の花が見ごろを迎える前のこの時期にしては
普段より多くの人出で賑わっていた。 井の頭池の周囲に植えられた桜は約400本もあり
しだれ桜の枝は水面へせり出す。 南風が通り抜けると、花びらがヒラヒラと舞い
辺りをピンク色に染める。
ハート型の花びらを自分の手でつかもうと
子供たちが笑い声を上げて走り出す様は
ダンスを踊っているように見える。
数十分ほど列に並び、白鳥の姿をした足こぎボートに乗りこむ。
周囲の子供たちの笑いながらの声援を受け
必死にペダルを踏み、チャプチャプという音を間近に聞いて
満開前の桜の枝をくぐる。これだけのことがなんと楽しいことか。
春の与えたくれる至福のときだ。
冬を越え、桜が咲き誇り、そしてパッと散る。
一週間ほどの間に多くの事を教えられる。
寒の戻りもあるが、春は確実にやってくる。
我がマンションの前の桜並木?の満開もあと数日。
敷地内にあるしだれ桜も四月を迎えると満開。
日本経済も早く満開を迎えたいのだが。
(M.N)