Home > M.N氏の岡目八目 > 原宿・新宿を散策

原宿・新宿を散策

祝日の暖かさに誘われて原宿、新宿を散策してみた。
原宿は若者のファッションの情報発信地とも形容される。
個性的で前衛的な服装や髪型の若者で溢れ返っている。
しかし、山手線・原宿駅のホームに降り立つとき
最初に目にとまるのは、人の波ではなく深く濃い緑だった。

原宿は明治神宮と代々木公園に隣接している。
明治神宮は、全国からの献木で覆われ深い森で囲まれており
一方の代々木公園も桜や松など約3万本の樹木が茂る
公園である。この辺りは都心では屈指の緑地帯でもあるのだ。

晴れた日に喧騒(けんそう)を逃れて公園内を散策すると
木漏れ日の優しい光と、森の静けさに心が鎮まった。

新宿は新宿駅の出口により全く異なる顔を持つ街である。
東口を出ると、テレビ番組でなじみのある
「スタジオアルタ」が目に入り、家電量販店には
大勢の人が群がり、日本語のみならず英語、中国語
ハングル語も聞こえてくる。表通りには百貨店が軒を連ね
ファッショナブルに賑わうが、歩を奥へ進めると
そこには眠らない一大歓楽街が広がる。
新宿で一般的にイメージされる顔だろう。
 
一方、西口では都庁が天空に挑むように屹立(きつりつ)し
周辺には超高層ビルや一流ホテルが林立する。
ビジネス街の顔を見ようと、キョロキョロと上ばかり見て歩きがちだ。
首筋に疲れを感じて視線を落とすと、更にもう一つの顔が
見えてくる。近代的なビルのたもとには
路上生活者たちの段ボールハウスが驚くほど多い。
都心ほど現実が端的に浮かび上がるのだろうか。
年令のせいか何か疲れを覚えた。

(M.N)


Home > M.N氏の岡目八目 > 原宿・新宿を散策

Search
Links

ページ上部へ戻る