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歴史的建造物2

日本郵政は、「かんぽの宿」売却に続いて
東京中央郵便局の建て替えも「待った」をかけられている。

JR東京駅前にある庁舎は1931年の完成。
当時のモダニズム建築を代表する建物で
日本建築学会などが保存を訴えていた。
再開発が決まった昨年六月時点で
問題にならなかったのが不思議に思う。
 
皮肉にも民営化前には、ビジネス街の一等地に
郵便集配の拠点があることを「資産の無駄遣い」と
批判されていた。
外観を一部残しながら高層ビルを建てる「一石二鳥」の計画が
「あぶはち取らず」に終わる可能性が出てきた。

幕末から終戦にかけて建築された近代化遺産である。
価値が認められても、保存は容易ではない。
全国でも同じような建造物が、まだまだ見受けられる。
保存の難しさは民間企業ならなおさらだ。

幸か不幸か日本郵政は全株式を政府が持つ「半民営化」状態だ。
「総務省や文化庁 などに二年にわたり説明し、了解を得てきた」
という日本郵政側の説明は総務相には通じそうにない。
早い解決を望みたい。

(M.N)

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