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孫からの携帯電話

子どものころ、紙コップで糸電話を作って遊んだ。
糸は母親から絹糸をもらった。紙コップも手づくりだった。
声が糸の振動に変換されて「あすキャッチボールするぞ」が伝わる。
声(音)の実態が振動であることが分かるため
いい理科の教材だったと思う。

よく母親にも糸電話でおねだりをしたものだ。
今は携帯電話の時代だ。孫から「明日誕生日だよ」と携帯メール。
冷たい活字の”メールおねだり”は味気ない。
相手の感情が伝わらないから
学校裏サイトに個人を攻撃するような言葉が書き込まれるのだ。

授業中でもメールを打って、いじめにつながったり
自殺に追い込んだりする。たまりかね、文化省は
子供の携帯電話の学校持込を小中学校を対象に
原則禁止すると通知するようだ。

小中学校は、携帯電話のメールマナー、危険性を教える
情報モラル教育に取り組んでいるようだが
家庭との協力体制も必要だと思う。

塾通いなどでの事件の未然防止に、
発信地が分かる機能付きの携帯電話を持たせておけば
安心というのも一策だ。
学校に登校したら預けて、下校時に携帯させればよい。
学校と父兄が協力して適切な使い方のマニュアルを徹底することが
大事だと思う。糸電話のように”心の振動”を伝えたい。

(M.N)

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