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ランドセル

ランドセルといえば黒か赤しか浮かばないが
最近は色の種類が増えているのに驚いた。
売り場は青やピンクなどカラフルだ。

祖父母が孫と一緒にランドセルの
品定めをしている場面に出合った。
四月から小学校に入学するかわいい孫のためなら
財布のひもが緩もう。
背中に大きなランドセルを背負った
ピカピカの一年生を想像すると
買い物風景がほほえましい。

ランドセルの歴史は、明治時代に学習院で軍用の背のうを使い始め
背のうを意味するオランダ語のランセルがなまって
ランドセルになったそうだ。
全国に普及したのは戦後の1950年代以降とされる。

カラー化は進んだが、箱型に大きな変化はない。
新しいバッグなどが次々と生み出されているのに
祖父母の代から子、孫へと受け継がれている。
ランドセルは日本の学校文化を代表するといってもよさそうだ。

六年間使い続けると愛着がわき、思い出が詰まる。
不要になっても簡単に捨てられない。
プレゼントされたお孫さんの笑顔が愛くるしい。
健やかな成長を祈りたい。

(M.N)

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