10月1日、当社は今日から平成21年の決算年度がスタートしました。
来週には全社員を集めて今期の事業説明会を開く予定です。
今期の目標の一つが「スピード」です。
私たちはものを考えるとき、何かを作るとき
なるべくいいものにしようと考えを重ね、工夫をします。
しかし、これには時間の制限というものがあることを忘れがちです。
例えば、ある敷地に建物を計画するときに正確を期すため
敷地や周囲の状況、建築基準法、条例などを念入りに調査してから
計画に取りかかり、あらゆる方向から色々なケースを想定して
やっと自分の納得ができる案ができたとします。
しかし気がついてみると、依頼されてから半月以上経過していました。
さて営業がその案をお客様に持っていくと
最初は当社に興味を持って話を聞いてくれていた感じと
なにか違う雰囲気です。
その半月のあいだにライバル会社は何回も訪問して計画が進行し
当社が満を持して?提案書を届けたときには
お客様はもうすっかり他社に気持ちがが傾いていたあとでした。
これに似た話はいくらでもあるのです。
「チャンスの女神には前髪はあるが後ろ髪はない」という諺があるように
ものにはタイミングというものがあります。
これを逸してしまうと、どんな素晴しいものでも
人の関心を引き、受け入れられることはありません。
当社には「巧遅は拙速に如かず」というポスターが貼ってあります。
拙速(出来ばえはよくないが仕事が早いこと)という言葉は
マイナスのイメージで使われることがありますが
当社では「いいと思ったことは不完全でも早くやる」という
前向きの意味で解釈して、「スピード」第一に実行していくこと。
これを今期の重要な行動目標として、標語だけでなく
全員の頭にその本来の意味するところがたたき込まれ
各部門の日常の行動に完全に反映できるまで
今期は繰り返し繰り返し言い続けていきます。
(社長)
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