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パラリンピック雑感

ソウル大会から正式にオリンピックと連動して
開かれるようになったパラリンピック。
北京を舞台に、身体障害者のスポーツの祭典・
第13回夏季パラリンピック大会は148の国と地域から
約4千人の選手が参加する史上最大規模の大会で
9月6日から12日間の日程を終え閉会した。

体にハンディがある人たちにとって
世界最高峰のスポーツのイベントである。
リハビリ的イメージが強かった大会は近年、競技性が格段に向上。
選手をサポートする器具の改良なども進んだことで
レベルの高い大会だった。

日本からは162人の選手が出場し
車いすや義足などを付けた選手が走り、泳ぎ、球を追う。
ハンディを乗り越えた活躍に目を見張り、感動を覚えた。

義足を付けた選手が懸命に走る。
100メートル競走でゴールインした日本の女子選手は14秒台。
車いすテニスでは右、左と自在に車いすを操作し、素早くボールを追いかける。
健常者とのハンディを少しも感じさせない根性には感服させられた。

出場した選手がみな根性の塊のように見えた。
選手たちは自分の能力を出し切って挑んでいる。
その点では、オリンピックに出場する選手と少しも変わらない
極限の戦いである。

マラソンの伴走者など、競技そのものに数多くのボランティアが参加している。
一つ一つの種目に一人一人のドラマがある。「参加することに意義がある」。
本家の大会以上にオリンピック精神が生きている。

頂点を目指す選手たちの情熱は
障害を抱えた瞬間から始まったであろう自身との厳しい戦いに打ち勝ち
世界の舞台へ上ってきた強さがある。
失意と絶望からはい上がり
さらに前に進もうとする選手たちに心から声援を送りたい。

(M.N)

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