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新涼

芸術の秋、、スポーツの秋、収穫の秋
食欲の秋、読書の秋、勉学の秋
秋ほど形容詞が多く付く季節はない。
つまりは何でもできそう、何でもやれそうな季節である。

ここ数年、夏の暑さは相当なもの。
ことしも八月下旬こそ雨が多く幾分和らいだが、それでもこたえた。
しかし、さすがに九月に入って朝晩はめっきり涼しくなり
乾いた空気に秋を実感する。
夏の間にすっかり火照ってしまった体に、この空気が何とも心地よい。
何かを始めるにはうってつけの季節なわけだ。

受験勉強の季節でもある。
「いつまでも夏休みじゃだめでしょ」。
若かりしころの母親の甲高い声がよみがえる、そんな季節でもある。

絵画を楽しむ目を持ちたいと思うときがある。
美術館を巡り歩き、名作に触れる経験を重ねれば
何かしら得ることが少なくない。
絵を描くのは苦手でも、鑑賞力があれば暮らしをより豊かにできる。

都内の美術館に立ち寄ると、さまざまな企画展に出合える。
戸外の暑さや風雨をよそに涼しく静かだ。
まさに「美のオアシス」といった感覚に包まれる。

解散風が吹き始めた日本列島。
下手なパフォーマンスはもう飽きた。
国の将来を託せる政治家か。
秋の夜長、政策や本音に耳を傾けたい。

(M.N)

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