- 2008年7月22日 18:54
1年前、北方謙三の「水滸伝」を買って読んだら、面白くて止められなくなってしまい、先日19冊全部読み終えました。
それと毎月その文庫本の発売を待つ間、ついでに原典を読んでやろうと、岩波文庫版「完訳 水滸伝」全10冊も購入、北方版と並行してこちらも読み終わりました。
北方先生の「水滸伝」全19冊。内容は、舞台設定が原典と似ている以外は、ほとんど作者のオリジナルです。膨大な登場人物のキャラクター書き分けと、時間的・空間的構成の矛盾のない精緻さなど、作者のたいへんなパワーに感服です。
こちらは原典。大量殺人・放火・人肉食など日常茶飯事の、ある意味とんでもないアウトロー物語ですが、そこは古典のゆえか、全然陰惨な感じはなくて、むしろ鷹揚なマッタリとした味わいがあります。
挿絵(中国の原典から引用のもの)も、昔風のヘタウマというか、いかにもユルイ感じがいいです。
(てっちゃん)
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