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世界第二位の経済力を持つわが国だが、
いつの間にか財力、知力ともどんどん低下しているなかで
小麦や大豆などの国際価格の上昇が続いている。
干ばつなど気象原因だけでなく、バイオ燃料の生産も一因とされる。
原油高による輸送費増大も加わり
止まることのない勢いで上がり続ける。

それはパンや肉などの価格にもはね返る。
自給率が高いとはいえない日本、世界の動きが食卓を直撃する。
一方、食糧危機に直面する国では暴動やデモが頻発
国民の多くに緊急の援助が必要とされる所さえある。

この一年間で家計は確実に苦しくなっている。
ガソリンは毎月のように値上げされ
パンやめん類を中心に食品値上げも続く。
燃料代高騰を理由とする電気料金アップも追い打ちをかける。
生活必需品を中心とする値上げの包囲網に
低所得者ほど影響を受けているのが現状だ。

先日、横浜市で開催されたアフリカ開発会議。
ここでも食料価格の高騰に苦しむ国を
どう支援していくかが大きなテーマ。
援助だけでなく、生活技術を高めるための支援策にも
注目が集まったようだ。

最も身近なテーマの一つである食の問題。
しかし、そこから見えてくるものは地球規模の課題。
そう思い知らされる日々が続く。

庶民の生活実感は明らかに物価が上がるインフレと思うが
政府の見方ではデフレが続いているとの見解のようだ。

高額賞金が売り物のジャンボ宝くじが誕生して
今年で三十年になる。その節目を記念したミリオンドリームと
恒例のドリームジャンボが発売されている。

「夢を買う」といううたい文句は
宝くじの魅力を見事に言い当てている。
一獲千金のかすかな望みを託して
宝くじを買い求めるだけでも夢を暖めることができそうだ。
少なくても当選番号の発表当日までは。

相次ぐ値上げに年金、後期高齢者医療制度問題が
生活不安定をあおるなか、10万円も当たれば御の字だ。
しかし、宝くじに懸ける夢まで手ごろなところで済ますのも
寂しい気がする。

(M.N)

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