久しぶりに横浜の浅野工学専門学校を訪ねました。
当社とこの専門学校のと関係は
昭和58年に建築科の卒業生を採用したことから始まり
現在、卒業生が8名勤務している当社では一番の
学閥を形成?しています。
昨日お目にかかった高橋校長には
先生が就職担当でいらしたころからもう四半世紀にわたり
お世話になっていることになります。
創立者の浅野総一郎は浅野セメントや浅野造船所(後の日本鋼管)の
創業者としても有名な実業家で、川崎・鶴見の東京湾の埋め立てを手がけ
今の京浜工業地帯の基礎を築いたといわれています。
総一郎が大正期にアメリカを視察した際、フォードなどの有力企業で
人材教育が重視されていることに感銘を受け
教養と職業能力を併せ持つ人材を民間企業へ供給していくことを志し
大正9年に浅野中学校を設立、昭和4年には
本専門学校の前身の専修学校を開校しました。
また昭和22年には専門学校として全国初の4年生に移行しました。
講師陣も多彩で、当社が昨年開催した気鋭の建築家との住宅展に
参加された一人とお話をしているうち、浅野の建築科の設計の授業を
担当されていることが分かり、驚いた記憶があります。
一時は当社に毎年のように卒業生が入社していましたが
近年少子化による大学全入時代を迎えたことにより
専門学校の学生数が漸減し、建設業界の不人気?も手伝って
当社へ入社する学生も少なくなってきています。
このところマスコミに建設関係が登場するケースは決って
マイナスのイメージを与える内容ばかりです。
若い人たちが夢を持てるような業界にしていくことが
私たちの大切な使命であることを痛切に感じ
学校をあとにしました。
(社長)
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