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子どもの日

新緑と薫風と子どもたちの歓声がそちこちで広がる。
そして家族の輪が広がる。
遊ぶ子の声を聞けば、親たちも喜ぶ。
いつの世も変わらぬ親と子の愛情だ。

『柱のきずは おととしの 五月五日の 背くらべ・・・』
童謡「背くらべ」。
ちまきを食べながら、兄さんが背丈の伸びを計ってくれた
縁側での兄弟の一こま。
端午の節句といえば、そんな歌の情景を思い出す。

きょうは「子どもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに
母に感謝する」日でもある。
変わらぬものの柱は、この精神だろう。
けれどいまだそこに届かぬ現実や、それを裏切るような・・・。
駐車場に止めた車中へ放置、満足な食事を与えず病気になっても
受診させないとのニュースなどが絶えることがない。
子どもの人格や幸福が何と軽んじられていることか。
それらのことを大人たちに問うている。

マンションのベランダに立って小学校の登校班が通り過ぎていくのを
目で見送ることがある。
五・六人ほどのグループが整然と一列に並んでいることもあれば
話に夢中になって列の一部が乱れていることもある。
そんな時は、最後尾のリーダーが注意して列を正すのが頼もしい。

新一年生が交じる時季。
天気のいい日には真新しいランドセルが朝日に映え
雨降りには大きな黄色い雨がっぱを引きづるようにして歩く。
小走りになって歩くそのけなげな姿に
保護者ならずとも思わず「頑張ってね」と声を掛けたくなる。
子どもたちは時代の鏡であることを、あらためて感じる。

(M.N)

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